弁護士 櫻町直樹(内幸町国際総合法律事務所)

削除・発信者情報開示の豆知識

インターネット上の権利侵害に対する削除・開示手続きや知識を専門家の視点から解説します。

自ら公表した過去は消せない?ネット検索結果とプライバシーの境界線 NEW!

「自分の名前をGoogleやYahoo!で検索したら、忘れたい過去に関する情報が表示されてしまった…」このような事態に直面し、不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。過去に一度、自ら公表した、あるいは公表に同意したプライバシー情報は、どれだけ時間が経っても、インターネット上から削除することはできないのでしょうか?この記事では、過去の裁判例を参考に、ネット時代のプライバシー保護の境界線について解説します。

【最高裁判決】最判令和4年6月24日(逮捕歴ツイート削除請求事件)

過去の逮捕歴に関する情報が、インターネット上に残り続けることへの不安を感じている方は少なくありません。最高裁令和4年6月24日判決(令和2年(受)1442号)は、個人の逮捕歴に関するツイートの削除を認めた重要なものです。本記事では、この最高裁判決のポイントを分かりやすく解説します。

ネットの悪口はどこから不法行為?裁判所が「侮辱」と判断した表現からみる「境界線」

この記事では、どのようなネット上の書込みが不法行為としての「侮辱」と判断されるのか、実際の裁判例をもとに具体的に解説します。

インターネット上の誹謗中傷、投稿者の特定にかかる費用はどこまで認められる?

インターネット上の匿名での誹謗中傷。被害者はまず発信者(投稿者)を特定する必要があります。この発信者特定に要した費用(調査費用)について、裁判所はどの程度損害として認めるのかにつき、近時の裁判例をふまえて解説します。

肖像権侵害の判断基準は変わるのか?-最高裁判例と近時の下級審裁判例をふまえて-

肖像権侵害をめぐる裁判所の判断基準はどのように変化してきたのか?重要な最高裁判例と、近年の「類型化」アプローチを示す下級審裁判例を弁護士が比較・解説します。

【書籍出版のお知らせ】『事例大系 インターネット関係事件』が刊行されました

この度、私が共著者の一人として執筆に参加した書籍『事例大系 インターネット関係事件』が、株式会社ぎょうせいより刊行されましたので、ご報告申し上げます。

インターネット上で誹謗中傷されたときの「証拠保全」とは?

発信者情報開示請求や削除請求に不可欠な「証拠」。法的手続き等のために対象投稿を証拠として保全するための具体的な手順・注意点を解説します。