労働/労務問題

労働者の正当な権利を守り、企業の健全な労務環境構築をサポートします。

このようなことでお困りではありませんか?

【労働者の方】

  • 会社から一方的に「明日から来なくていい」と言われ、解雇された。
  • 毎日長時間残業しているのに、残業代が支払われない。
  • 上司や同僚からのパワハラ・セクハラに悩んでいるが、会社が対応してくれない。
  • 突然、給料を下げられたり、望まない部署への異動を命じられた。
  • 育児・介護休業、子の看護等休暇、柔軟な働き方などの制度利用をめぐり、不利益な取扱いを受けている。
  • 顧客等からの著しい迷惑行為(カスタマーハラスメント)に対し、会社が十分な対応をしてくれない。

【使用者・企業の方】

  • 問題行動を繰り返す従業員への対応に苦慮している。
  • 従業員から労働審判や訴訟を起こされてしまった。
  • 就業規則や雇用契約書の内容が、現在の法律に適合しているか確認したい。
  • 従業員とのトラブルを未然に防ぐための労務管理体制を構築したい。
  • 育児・介護休業法改正、カスタマーハラスメント対策義務化、高年齢者雇用、安全衛生対応など、最新の法改正を踏まえて規程や社内体制を見直したい。

弁護士に依頼するメリット

労働問題は、感情的な対立も絡み、当事者同士での解決が難しいケースが多くあります。労働法規の専門家である弁護士が介入することで、法に基づいた冷静な交渉と、適切な解決を目指すことができます。

法的な正当性の主張

労働基準法などの法律や判例に基づき、あなたの主張の正当性を論理的に構成し、相手方と交渉します。これにより、有利な条件での解決が期待できます。

証拠の収集と適切な請求

未払い残業代の計算や、不当解雇の証拠収集など、法的手続きに必要な準備を的確に行い、請求すべき権利を最大限主張します。

精神的負担の軽減

相手方との交渉窓口をすべて弁護士が担うため、直接やり取りをする精神的なストレスから解放され、解決に専念できます。

最新の法改正を踏まえた労務管理

育児・介護休業、ハラスメント対策、高年齢者雇用、安全衛生体制など、近時の法改正を踏まえて、就業規則、雇用契約書、社内規程、相談体制の整備をサポートします。

最新の法改正・実務対応上のポイント

労働/労務分野では、近年、育児・介護と仕事の両立支援、ハラスメント対策、高年齢者雇用、安全衛生体制に関する改正が相次いでいます。労働者側では、制度利用を理由とする不利益取扱い、休業・休暇取得、ハラスメント被害への対応が問題となりやすく、使用者側では、就業規則・社内規程・相談窓口・安全衛生体制の見直しが重要になります。

育児・介護休業法改正への対応

令和7(2025)年4月1日から段階的に施行された改正により、子の看護休暇は「子の看護等休暇」とされ、対象となる子の範囲や取得事由が拡大されました。また、所定外労働の制限(残業免除)の対象拡大、介護離職防止のための雇用環境整備、個別周知・意向確認、3歳以上小学校就学前の子を養育する労働者に関する柔軟な働き方を実現するための措置などが問題となります。

カスタマーハラスメント等への対応

令和7年の労働施策総合推進法等の改正により、カスタマーハラスメント対策や、求職者等へのセクシュアルハラスメント対策が義務化されます。従業員を守るための相談体制、対応方針、事実確認、再発防止策を整備するとともに、過度な要求や迷惑行為への対応方針を明確にしておくことが重要です。

高年齢者雇用への対応

高年齢者雇用確保措置については、継続雇用制度の対象者を労使協定で限定できる経過措置が令和7(2025)年3月31日に終了しました。令和7(2025)年4月1日以降は、定年制の廃止、65歳までの定年引上げ、希望者全員の65歳までの継続雇用制度の導入のいずれかを踏まえた就業規則・雇用契約の整備が必要になります。

安全衛生・メンタルヘルス対策への対応

令和7年に公布された労働安全衛生法及び作業環境測定法の改正では、個人事業者等に対する安全衛生対策、職場のメンタルヘルス対策、化学物質管理、高年齢労働者の労働災害防止などが見直されています。ストレスチェック、労働災害防止、業務委託・請負を含む作業現場の安全管理について、実態に即した対応が求められます。

解決までの流れ

  1. ご相談・資料確認

    労働者側では、雇用契約書、労働条件通知書、就業規則、給与明細、タイムカード、シフト表、業務日報、メール・チャット履歴、録音、ハラスメントに関する記録などを確認し、解雇、未払い残業代、ハラスメント、配置転換、不利益取扱いなどの法的問題点を整理します。

    会社側では、雇用契約書、就業規則、賃金規程、勤怠記録、人事評価資料、懲戒・解雇に関する記録、相談窓口での対応記録などを確認し、事実関係、手続の適正性、社内規程との整合性、法改正への対応状況を点検します。

  2. 交渉・協議

    労働者側では、弁護士が代理人として、内容証明郵便の送付や協議を通じて、未払い賃金の支払、解雇の撤回、退職条件の調整、ハラスメントへの対応、配置転換の見直しなどを求めます。証拠と法的根拠に基づき、早期かつ現実的な解決を目指します。

    会社側では、労働者側の主張内容を精査し、事実関係の調査、関係者へのヒアリング、法的リスクの評価、解決条件の検討を行います。必要に応じて、社内規程の見直し、再発防止策、相談体制の整備もあわせて検討します。

  3. 労働審判・訴訟等の法的手続き

    労働者側で交渉による解決が困難な場合には、労働審判、仮処分、民事訴訟などの法的手続きに移行します。労働審判は原則3回以内の期日で迅速な解決を目指す手続きであり、未払い賃金、不当解雇、退職条件、ハラスメント被害などの解決手段として利用されます。

    会社側では、申立書や訴状の内容を踏まえ、答弁書・証拠の準備、関係者ヒアリング、社内資料の整理、和解方針の検討を行います。労働審判や訴訟では、事実関係だけでなく、就業規則の内容、手続の相当性、説明・指導・注意の経過などが重要になります。

  4. 和解・審判・判決による解決と履行確認

    労働者側では、和解、労働審判、判決などにより、未払い賃金の支払、解決金の支払、退職条件の確定、職場復帰、謝罪、再発防止策などの内容を確認します。合意内容が適切に履行されるよう、支払時期、守秘義務、清算条項なども慎重に確認します。

    会社側では、解決内容に基づく支払・人事処理・社内対応を適切に行うとともに、同種紛争を防ぐため、就業規則、雇用契約書、労働時間管理、ハラスメント相談体制、育児・介護休業や高年齢者雇用などの制度運用を見直します。

よくある質問

労働/労務問題について、労働者の方・使用者(企業)の方それぞれからご相談の多い質問をまとめました。

Q1.会社から突然解雇を告げられました。従わなければなりませんか?

解雇されたからといって、必ずしもその解雇が有効とは限りません。解雇に客観的に合理的な理由がなく、社会通念上相当と認められない場合は、解雇権の濫用として無効となります。また、原則として30日前の解雇予告又は解雇予告手当も必要です。解雇理由証明書を求め、雇用契約書、就業規則、会社とのメールなどを保存したうえで、早めにご相談ください。

参考:厚生労働省「労働契約法Q&A(合理的な理由のない解雇の効力)」

Q2.退職するよう求められましたが、すぐに退職届を提出すべきでしょうか?

退職勧奨は解雇とは異なり、労働者が応じるかどうかを自由に判断できます。その場で退職届や合意書に署名する必要はありません。一度退職に同意すると、後から撤回することが難しくなる場合があります。退職理由、解決金、退職日、有給休暇、離職票の記載などの条件を確認してから判断することが重要です。執拗な退職強要は違法となることもあります。

参考:厚生労働省「労働契約の終了に関するルール」

Q3.残業代が支払われていません。タイムカードがなくても請求できますか?

タイムカードがなくても、パソコンのログ、メールやチャットの送信時刻、入退館記録、業務日報、シフト表、交通系ICカードの履歴などから労働時間を立証できる場合があります。給与明細、雇用契約書、就業規則も重要な資料です。未払い残業代には消滅時効があり、現在は原則として各支払日から3年とされているため、早めの証拠確保と計算が必要です。

参考:厚生労働省・確かめよう労働条件「賃金請求権の消滅時効」

Q4.職場でパワハラやセクハラを受けています。何をすればよいですか?

発言内容、日時、場所、関係者、その後の体調や業務への影響を具体的に記録してください。メール、チャット、録音、診断書、相談記録なども重要です。会社には相談体制の整備、迅速な事実確認、被害者への配慮、再発防止などの措置が求められています。また、相談したことや調査に協力したことを理由とする不利益な取扱いは禁止されています。

参考:厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために」

Q5.給与を下げられたり、望まない部署への異動を命じられたりした場合、従う必要がありますか?

給与の減額や配置転換が常に有効とは限りません。雇用契約書や就業規則の内容、業務上の必要性、変更による不利益の程度、会社の説明や手続、不当な動機の有無などを確認する必要があります。特に、業務上の必要性がない異動や、退職させることを目的とした異動、労働者に著しく大きな不利益を与える異動は、権利濫用として無効となる可能性があります。

参考:厚生労働省・確かめよう労働条件「裁判例:配置転換」

Q6.育児休業や介護休業を申し出たところ、降格や雇止めを示唆されました。問題はありませんか?

育児・介護休業、子の看護等休暇、介護休暇などの申出や取得を理由として、解雇、雇止め、降格その他の不利益な取扱いをすることは法律で禁止されています。会社には、制度の周知や利用しやすい環境の整備も求められます。会社から受けた説明や発言を記録し、人事通知、メール、評価資料などを保存してください。

参考:厚生労働省「労働条件・職場環境に関するルール」

Q7.勤務態度や能力に問題がある従業員を、すぐに解雇できますか?

問題があるというだけで、直ちに解雇できるわけではありません。問題行為や能力不足の具体的内容、会社が行った注意・指導・教育、改善の機会、配置転換の可能性、就業規則上の根拠、他の従業員との処分の均衡などが検討されます。十分な指導記録がないまま解雇すると、解雇が無効と判断されるリスクがあります。まず事実関係を記録し、段階的な指導と適正な手続を行うことが重要です。

参考:厚生労働省「労働契約の終了に関するルール」

Q8.従業員から労働審判を申し立てられました。最初に何をすべきですか?

申立書と証拠を確認し、主張されている事実、請求額、争点を早急に整理する必要があります。労働審判は原則として3回以内の期日で審理され、第1回期日までに会社側の主張と証拠を相当程度準備しなければなりません。雇用契約書、就業規則、勤怠記録、給与資料、指導記録、メールなどを直ちに確保し、関係者への聞き取りと解決方針の検討を進めてください。

参考:裁判所「労働審判事件」(東京地方裁判所)

Q9.就業規則や雇用契約書は、どのような場合に見直す必要がありますか?

法改正があった場合だけでなく、勤務制度、賃金制度、定年・再雇用、休職、懲戒、ハラスメント相談、テレワークなどの運用を変更した場合にも見直しが必要です。常時10人以上の労働者を使用する事業場では、就業規則の作成と労働基準監督署への届出が義務付けられています。規程と実際の運用が一致しているか、法令に適合しているかを定期的に確認することが重要です。

参考:厚生労働省「モデル就業規則について」

Q10.会社はカスタマーハラスメントにどのように対応すべきですか?

顧客からの要求であっても、暴言、脅迫、長時間の拘束、過度な謝罪要求など、従業員の就業環境を害する行為を放置すべきではありません。会社は、対応方針の明確化、相談窓口の設置、事実確認、従業員の安全確保、顧客への対応方法、警察や弁護士との連携などを整備する必要があります。令和8(2026)年10月1日からは、カスタマーハラスメント防止措置が事業主の義務となります。

参考:厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために」

※ 具体的な対応は個別の事情によって異なりますので、早めに弁護士へご相談ください。